魔法のバスに乗って

曽我部恵一BAND

13 rooms
曽我部恵一 ボーカル、ギター/上野智文 ギター、ボーカル大塚謙一郎 ベース、ボーカル/オータコージ ドラム、ボーカル僕達の初めてのレコーディングの時のこと。 何回やっても演奏がバッチリ決まらない、多分緊張してたんやと思う。初めてのアルバム、初めての本格的なレコーディング、慣れない環境…僕達はミスしたらあかん!上手く演奏せなあかん!って思ってた。そこで曽我部さんが僕達のレコーディングブースに入って来ていろいろアドレスをくれる。そこで今でも僕の心の中の「曽我部恵一名言集」にバッチリ記録されてる言葉!「スピーカーの前の中学生の人生変える気持ちでやらなきゃ!」僕は心の中で「ホンマやっ!」って叫んだ、自分が中学生の時にロック聴いて完全にノックアウトされたあの気持ちが瞬間的にそして鮮明によみがえってきた!目からウロコがポッロ~ン!てこぼれ落ちる。なにより僕達より何倍もキャリアのある曽我部さんの口からそんな言葉が聞けたのが僕達のテンションを上げてくれた。「うわっ!当たり前の事やけど曽我部さんも僕達とおんなじロック大好き少年なんやっ!」って。そしてレコーディングブースから出て行く時に曽我部さんが僕達に言ったとどめの一言!「PUNKが1番カッコイイからね!」そう!これっ!これやねん!曽我部さんのバンド、その名もズバリ!「曽我部恵一バンド」は全部この言葉に集約されてると思う!何も曽我部恵一バンドの曲がPUNKって意味じゃないで、姿勢がPUNKって意味。人が百人おったら百通りのPUNKの解釈があると思うけどそんな理屈っぽい事は隅に置いていこうぜっ!自分達が楽しい!おもしろい!これやりたい!って思ったら考えるよりまずやってみよ!難しい事はとりあえずおいといてさっ!ていうフットワークの軽さ!まさしくPUNKや!姿勢がPUNKやからハードなロックからとびっきりメロウな曲まで自由自在や!無駄な音を究極にそぎ落とした「曽我部恵一バンド」のロックがあの子の部屋のステレオから、あなたのヘッドフォンから、そして今日もどこかの街のどこかのライブハウスから聞こえてくる、曽我部さんがライブでいっつも叫ぶ言葉と一緒に…「みんなっ!下手でもいいから、下手でもいいからデッカイ声で一緒に歌おうっぜっ!!」