平成デモクラシー

犬神サーカス団

13 rooms
犬神サーカス団(いぬがみサーカスだん)は、日本のロックバンド。バンド名は映画『田園に死す』に登場するサーカス一座による。1994年結成、1997年に音源『御霊前』でインディーズデビュー。同年のメンバーチェンジからカルテット編成を不動のまま、現在も活動を続けている。2003年にはアップフロントワークスのzetimaレーベルよりメジャーデビューしたが2006年に再びインディーズに活動の場を移す。概要初期の音楽は「近親相姦」「いじめ」「異常性愛」「猟奇殺人」「堕胎」「引きこもり」などの社会の暗部や土俗性を主題を扱い、それら悲劇の画き方自体にあるサーカス・見世物小屋めいた側面を強調した作品が中心だった。その後終末的な世界観や耽美的要素を持ち込み、演劇的なアプローチを加えて、幅広い表現を志向するようになる。制約の都合上、メジャーデビュー後はポップソングの方法論を導入し、元々持ち合わせていた社会風刺の要素や歌謡曲・哀歌的側面を強調した作品も発表していたが、インディーズに戻った現在は再び以前のダークな世界観に回帰。更に元来の和風の意匠を用いたハードロックに加え、オールディーズのロックやサイケデリック・ロック、ディスコ、ファンク、ミュージカルなど、様々な音楽性を「アングラ」なセンスで取り込んだ音楽性をみせている。近年ではアルバム『神の犬』『夜行列車極楽行』など、物語性を強調したコンセプトアルバムもリリースしている。バンド結成の経緯1994年、高校生だったボーカルの凶子が、マンガ雑誌「ガロ」の文通欄でメンバーを募集し、6人編成による「犬神サーカス団!」として活動を始める。1995年、テレビ朝日製作によるテレビ番組「えびす温泉」の勝ち抜き企画に出演し、3週連続で勝ち抜く。1997年、初の自主制作音源を発表。またギター、キーボード、ベースの三人が脱退、ほどなく現在の犬神ジンが加入、それに伴いバンド名をエクスクラメーションマークを取り払った「犬神サーカス団」と改名し活動を再開する。2003年、TBS製作によるテレビ番組「うたばん」に数回出演。またこの年にzetimaレーベルからメジャーデビューシングル「命みぢかし恋せよ人類!」を発売。同作の宣伝で「うたばん」に出演した際、メイクをしていないスッピンとテニスウェア姿で出演をする。2004年、5月に初のベストアルバム『グレイテスト・ヒッツ』を発売。2006年、メジャーシーンでは初期のような作品の製作に制約が大きいため(バンド側はその疎隔も楽しんでいたと『FOOL'S MATE』のインタビューで公言しているが)、zetimaレーベルを離れ再びインディーズに戻る。それに伴い所属事務所から独立、現在は自主レーベル「オフィス・キンメダイ」に所属。2008年、別名義でポップ・ロックバンドAngelique(アンジェリック)の活動を開始する。また凶子と明が、五人一首の百田真史と松岡あの字、時空海賊SEVEN SEASのたつほわsho-gunとPrince YO-達とアニメソングカヴァーユニット萌えプロジェクト(ダメ系)を開始する。2009年、結成15周年企画開始、15周年写真集「されど闇の深さを知る」を発売。また萌えプロジェクト(ダメ系)が怪奇学園サラマンダーと名を改める。また10月7日に、現在入手困難の音源とライブでの定番曲を新たに再録し、新曲を追加した2枚組みベストアルバム「籠の鳥、天空を知らず」を発売。2011年12月10日、「死ぬまでROCKツアー」のファイナル・渋谷O-WESTにおいて、バンドの路線を「より叙情的で過激でアングラな和風バンド」とし、従来の路線からの脱却を図るとともにバンド名表記を「犬神サアカス團」に改めることを発表した。2012年発売のフルアルバムからこの名称は使用される予定。メンバー 犬神凶子:ボーカル(愛称:凶子さん、キョンキョン) ボーカルの他に作詞も行う。 犬神情次2号:ギター(愛称:情次兄さん、ジョニー) ギターの他にアルバムに1、2曲程度作詞・作曲も行う。 犬神ジン:ベース(愛称:ジン兄さん、ジソ兄) 公式HPやファンクラブ「狂犬倶楽部」などの管理を行っている。 犬神明:ドラムス(愛称:アキラ兄さん、アッキー) リーダー。犬神サーカス団の大半の曲は彼の作詞・作曲である。所属事務所オフィス・キンメダイの代表。 ドラム講師でもあり、教え子の中には元メトロノームのユウイチロー等がいる。 2000年にはドラム教則本「超入門ロックドラム塾」をヤマハミュージックメディアより出版している。 2007年よりuedandを手伝う。