Once Around the Block

Something To Talk About

The Shining

All Possibilities

Is This a Dream?

Banana Skin Shoes

You Were Right

Magic in the Air

Stone on the Water

Pissing in the Wind

Another Pearl

Fall in a River

I Need Someone To Trust

The Time Of Times

I Love Nye

This Song

A Minor Incident

Cause a Rockslide

You And Me Against The World

Bewilderbeast

In Safe Hands

Say It Again

A Peak You Reach

Wet, Wet, Wet

Dead Duck

Another Devil Dies

Walking Out of Stride

Badly Drawn Boy

13 rooms
ロックのダイナミズムと愛すべきオトコの哀愁が充満するかの地・マンチェスターにおいて、これほどまでにローファイなリリシズムを発するアーティストがいまだかつて存在しただろうか――バッドリー・ドローン・ボーイことデーモン・ゴッホ。トム・ヨーク(レディオヘッド)やリチャード・アシュクロフトといった豪華ゲストが話題となったUNKLE(ジェイムス・ラヴェル)のアルバム『サイエンス・フィクション』(98年)参加により一躍脚光を浴び、マンチェスター新世代の変人アーティスト誕生……とばかりに各方面を騒がせた。その雑食性と豊富な音楽的バック・グラウンドを感じさせるEPを何枚か発表したあと、00年に1stアルバム『ジ・アワー・オブ・ビウィルダー・ビースト』をリリース。アイリッシュ・フォークの影響もうかがえるアコギ・グルーヴが奏でる曲は、マンチェスターという土地が拭いきれないダークネスへのカウンター・ソングスとなって囁かれてるような趣き。ブルース/カントリー/ブレイクビーツ/サイケ/フォークと幾多のエレメントが血となって流れるメロディの汎用性は計り知れない。一度聴けば、彼の実験性の裏にある"酔いどれロマンチスト"な風情も垣間見ることができるはずだ。