辛島美登里

13 rooms
クリスマスシーズンの定番曲となった「サイレント・イヴ」を始めとして自作による、さまざまな恋愛の機微を綴った歌で知られる。メロディーもさることながら、洗練された歌詞に対する評価が非常に高い。辛島の代表作にちなみ、詩人黛まどかは「辛島聴く」を冬の季語に指定したほどである。1990年代以降、特にOLを中心とした女性のファンをはじめとして、男性のファンも多く現在も幅広い人気を得ている。カバーアルバム『Eternal-One』(2001年)のリリースを機に、他の歌手の作品のカバーにも積極的に取り組んでいる。クリスマスの時期には、毎年クリスマスコンサートを開催し、bunkamuraや東京国際フォーラムでも行っていたが、特に1999年以降は東京芸術劇場でオーケストラと共演する形が定着した。また、コンサートはアルバムリリース前後に東京・大阪・名古屋を中心としたツアーをメインとしていたが、近年は地方でも積極的に公演活動を行っているほか、ピアノコンサートのように、ピアニストと2人だけで行うスタイルのコンサートも行っており、大人数が入るホールだけでなく、数百人規模の小規模ホールやライブハウスなどで行う形式が増えている。2004年、インディーズレーベルを事務所で設立し、順次リリースをしている。