憂、燦々

二十九、三十

愛す

リバーシブルー

およそさん

オレンジ

ラブホテル

百八円の恋

手と手

エロ

寝癖

クリープハイプ

13 rooms
About クリープハイプVo/Gt. 尾崎世界観Gt. 小川 幸慈Ba. 長谷川カオナシDr. 小泉 拓国立の駅前に西やんと美代君を呼び出したのはもう1年半位前になる。最後の話し合いの時だって相変わらず30分も遅刻してくる美代君を待つ間、西やんとは1言も口を聞かなかった。西やんが電話で美代君が今どこに居るか確認している間後に引けずふてくされて駅前の本屋で「ぴあ」を立ち読みしていた。いつものように申し訳なさそうな顔で美代君がやって来て3人で閉店したスーパーの裏口に座った。大事な話し合いの時位どこか店に入れば良かったけど、店に入ればなんとなく逃げ場がなくなる気がして、もう1回ちゃんと頑張ってやっていこうなんてアホな事言ってしまいそうで、買い物もした事ないスーパーの裏口に座った。西やんはビール瓶のケースを3つ並べて椅子を作って、3人はそこに座って短い話し合いをした。2人はバンドを辞める事になってまた1人になった。2人がバンドを辞めると言った後ほんの少しの時間ぎこちなかったけど、久しぶりに2人と素直に話せた気がする。そうでもなかったかな。帰り道アパートに帰る途中、どうしようもなく不安になった。これは嘘臭くて綺麗事を言ってると思われるかもしれないけど、2人からバンドを取り上げてしまったという罪悪感で一杯だった。それでも決まっていてまだ残っているライブを2人と一緒にやる内に気分も晴れるかもしれないと思っていた。まだ残っているライブ、その1本目で美代君はかつてない程の大遅刻をした。それ以来あの2人とステージにたった事は無い。こんな事言うと彼に失礼かもしれないけど美代君と自分は似ていると思う。彼はとても素晴らしいドラマーだと思う。今まであんなドラマーは見た事ないしこれからもあんなドラマーを見る事はないと思う。背が高くて足も長い。西やんとは随分長いこと一緒にやった。とにかく優しくて、色々世話になった。いつも車を運転してくれたし、変な飲み屋にも行ったし。ベースだって上手かったし、笑った顔が何故か小野真弓に似ている。二人と一緒に作ったCD、「東京とライブ」。このCDのツアーはとても印象に残っている。美代君の大学の春休みを利用した、その名も「美代君の春休みツアー」。ツアー中とにかくCDが売れた。ライブをやればどんなにお客さんが少なくてもCDは売れた。飛ぶように売れて、実際何枚かのCDが飛んで行った。それでも美代君の春休みが終わる頃にちょうど売れ行きが止まった。飛んで行ったCDも帰ってきた。それ以来ずっと売れ残っていた「東京とライブ」が11月16日のクラブQueのライブの時に全部売れた。その日のライブで小川幸慈長谷川カオナシ小泉 拓 3人が正式メンバーになる事を発表した。あの日以来1人でやってきたけど、実際には新世界リチウムというバンドの力があって続けてこれた。これがまた書くと長くなるから次の機会に。西やん、美代君、新世界の3人、今までのクリープハイプのメンバー。(井口君フランスで頑張ってるかな、元気かな)感謝しています。そして皆さん、尾崎世界観小川幸慈長谷川カオナシ小泉 拓 この4人のクリープハイプをこれからもどうかよろしくお願いします。P.Sバンドって厳しくて辛くて悔しくて苦しいけど時々楽しい。11月20日 早朝 尾崎世界観