思い出のすぐそばで

中孝介

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中 孝介(あたり こうすけ、1980年7月13日 - )は、日本の男性歌手、唄者。鹿児島県奄美大島名瀬市(現・奄美市名瀬)出身、在住。琉球大学法文学部社会人類学コース卒業。エピックレコードジャパン所属。それまで生まれ故郷である奄美大島でシマ唄の唄者をしていた中孝介は2005/9/7にミニアルバム『マテリア』でPOPSに進出する。そして2006/3/1にはシングル『それぞれに』でEpic Records Japanよりメジャーデビューした。生まれも、そしてアーティストとしての育ちも同じである元ちとせのまさに「男勝り」といえる力強い歌声とは裏腹に、男性である中孝介の声はユニセックスな印象を与え、またその歌い回しに不思議と万人に共通の郷愁を覚える。自身はそれを「なつかしゃ」と表現する。この「なつかしゃ」とは奄美大島の表現であり、共通語の「懐かしい」よりももっと日常的に表現される言葉であり、またどうやら古語がなぜか奄美大島だけに未だ息づいている単語のようだ。その活躍は日本ないだけに留まらず、中国などにも訪問し精力的にライブ活動を行っている。2007年4月11日、3rdシングル「花」リリース。森山直太朗作曲。キャッチコピーは「地上で、最も優しい歌声」。以前は、「地上で、最も美しい歌声」であった。本人曰く、外国のファンから言われた印象的な言葉は、「楽器のような声」であるという。中の歌う奄美大島のシマ唄は、近年になって島唄と呼ばれるようになった琉球民謡とは音階、唱法、三線の奏法など全く異なるものである(元ちとせもシマ唄の唄者出身である)。現在も奄美大島に在住し、朝崎郁恵らとともにシマ唄の唄者としての活動も続けている。奄美人らしく、大変な酒飲みでもある。シマ唄を初めて聞いたのは高校1年の時、当時古仁屋高校3年だった元ちとせのライブだった。以来、元ちとせを姉と慕い、現在も「お姉ちゃん」と呼ぶ。その後、中は名瀬の唄者、西和美の経営する居酒屋「かずみ」に通ってシマ唄を身に付ける。母親の中ほず美も地元のライブハウスで活躍する唄者。シマ唄に没頭していく息子と話を合わせるためにシマ唄を始め、息子に遅れること3年の2003年、奄美民謡大賞で息子と同じ新人賞を獲得した。