ワダツミの木

夏の宴

この街

百合コレクション

夜に詠めるうた

元ちとせ

13 rooms
ハジメチトセ――79年生まれ、鹿児島県奄美大島出身。小学生の時分から島唄に親しみ、中学3年で県民民謡大会優勝、高校3年で「奄美民謡大賞」の「民謡大賞」を最年少で受賞する。彼女の神々しいまでに圧倒的な“声”に一聴して涙する。日本の音楽シーンで、これまで生まれ得なかった風――とでも言えばいいだろうか、原初的な文化の力強い後ろ盾と生まれもったシンガーとしてのセンスが、忘れられつつある“心の唄”を呼び覚ます。回帰的なルーツ・ミュージックではなく、現在進行形として民謡のテクスチャーを卓越したポップスに還元できる力をもっているのである。そして、聴く者は記憶や感傷の襞が優しく潤っていくのを感じるのだ……。02 年2月、シングル「ワダツミの木」でメジャー・デビュー。大いなる讃辞をもって迎えられ、チャートのトップを制する。同年リリースの1stアルバム『ハイヌミカゼ』は第44回日本レコード大賞ベストアルバム賞を受賞。続く2ndアルバム『ノマド・ソウル』(03年)もアルバム・チャート初登場1位を記録した。その後、自身のオフィシャル・サイトにて結婚と妊娠を報告。産休期間を経て、シングル「語り継ぐこと」(05年)で復帰している。