Dreaming

Where We Go

With You

Nobody Knows

I Never Would

Blue Star

Outside

So Low

What You Wanted

Prove to Me

Follow

Into the Sea

What You See

Be Alone

Go Away

Always

Sunlight

No One Will

Never Be

Tell Me So

What's Gonna Happen

Nothing Left

Late Summer

Sailing

Be Here Again

Watch Out

Dream of You

Have it Made

Seapony

13 rooms
ファジー、ドリーミー、キュートなシアトルの男女混合三人組バンド、Seapony(シーポニー)。チープで無機質なリズムマシンと、つたないながらも往年のグラムロックなどの影響を感じるリードギターのフレーズ、その中でたゆたうような浮遊感のある紅一点Jenのヴォーカルと、限りなく完成された、ローファイ・ポップのフォームをもっている。しかし、彼らの楽曲は決してそれだけでは収まらない。Seaponyのサウンドは、どれも一聴すると似たようなローファイのベールに包まれたもののように感じるが、アルバムを通して聴いても決してリスナーを飽きさせることのない細かいスパイスが随所にちりばめられており、そこには音楽ファンを唸らせるような、かなり幅広いバックボーンが感じられる。 「Always」で聴けるような、時に過剰に強調されるドラムマシンの音色はニューウェーヴや80年代UKギターロックのようであり、例えばThe Cureの重たいスネアの音色なんかを思い起こさせる。突如としてファジーなディストーション・ギターが現れる「Blue Star」あたりにはシューゲイザーの影響も見て取れる(No Ageなんかもシューゲイザーとローファイを飲み込んでまとめあげた取り入れたものの例かと思う)し、先述したようにグラム・ロックやギター・ポップなんかの影響も感じ取ることができる。こういった点は、彼らの懐の深さを示すと同時に、ローファイというスタイルが他のジャンルの要素と親和性が高いということを示してもいる。