Abolish Government/Silent Majority

Code Blue

Flowers by the Door

Superficial Love

Red Shadows

Sounds of Laughter

Blackmagic

The Triangle

Dance With Me

Property Is Theft

Wash Away

I'm Tired of Life

Funeral March

Silent Scream

Love Story

Sweet Transvestite

Nothin' for You

Thoughts Of Yesterday

Man And Machine

In Time

No Way Out

Just Like Me

Weathered Statues

It's Gray

John

No Time

Revenge

Suppose They Give a War and No One Comes

Fuck You Tough Guy

How Do

Road of Gold

Why Can't We Do It Again

Nice Guys

Memories

Otherside

Colors - Take Me Away

Madhouse

Change Today

Forever Old

Send My Thoughts

Walk Alone

Everybody's a Cop

T.S.O.L.

13 rooms
90年代に入ってからオフスプリングらのパンク新世代に「影響を受けた」と言われるバンド。T.S.O.L.は80年前後にカリフォルニアで結成される。拠点は、ロングビーチやオレンジ・カウンティだったようだ。なお、バンド名は"True Sounds Of Liberty"の略だが、その名前で呼ばれることはなく、T.S.O.L.で話を進めて問題ない。初めて出したレコードは、<POSH BOY>からの81年の5曲入り12"EP『T.S.O.L.』である。ここで聴けるのは荒々しいパンク・ロックであり、ハードコアと言ってもいいほどだ。約15年後、ここに入っている曲をスレイヤーがカヴァーしたのもうなずけるほどの激しさなのだ。しかしこの路線、つかのまの出来事だった。同年に<FRONTIER>から発表した1stアルバム『Dance With Me』では、ホラー&ゴシックな匂いのする翳りのパンク・ロックへと移行。これはこれで悪くない。翌82年には、2ndの『Beneath The Shadows』をリリース。以前から演劇や映画的な雰囲気はあったが、『時計仕掛けのオレンジ』を意識したようなアート・ワークで、音はニュー・ウェイヴ色が強まった。その後、ヴォーカルが変わって作った『Change Today?』はともかく、86年以降の『Revenge』『Hit And Run』『Strange Love』あたりは、少なくてもパンク・バンドではなくなった。オリジナル・ヴォーカリストのジャック・グリシャムは、90年代に入ってからジョイ・キラーを結成した。<EPITAPH>からアルバムを出したのだが、いずれもパンク・ロックの佳作である。しかし90年代の終わりに、T.S.O.L.は再結成した模様。(行川和彦)