Alison

When the Sun Hits

Sugar For The Pill

Souvlaki Space Station

Machine Gun

40 Days

Slomo

Dagger

Star Roving

Here She Comes

Sing

Altogether

Melon Yellow

Catch the Breeze

No Longer Making Time

Don't Know Why

Everyone Knows

Falling Ashes

Go Get It

Spanish Air

Some Velvet Morning

Rutti

Blue Skied An' Clear

Slowdive

So Tired - Single Version

Erik's Song

Primal

Golden Hair

Waves

Shine

Miranda

Avalyn I

Cello

Avalyn II

Morningrise

Moussaka Chaos - Single Version

Visions of La

Trellisaze

J's Heaven

All of Us

She Calls

Slowdive

13 rooms
Neil Halstead - Vocals, GuitarRachel Goswell - Vocals, GuitarChristian Savill - GuitarNick Chaplin - BassSimon Scott - Drums (Appears on "Just For A Day", "Souvlaki")Ian McCutcheon - Drums (Appears on "Pygmalion")NeilとRachelが核となり、その後ギターとしてChristianが参加。(ChristianはSarahからシングルを1枚だけリリースしたエターナルにも参加)ドラムには当時Cherry Redなどで活動していたシャーロッツのドラムのSimonが参加したが、1994年に脱退。Simonはその後、元チャプターハウスのRussellとインナースリーブを結成してギター、ヴォーカルをこなした後、ロウゴールドに参加した。最後のアルバムとなった「Pygmalion 」にはドラムとしてIanが参加。Ianその後、NeilとRachelが結成したモハヴィ3やNeilのソロアルバムにも参加した。ギターのChristianは、その後モンスタームービーを結成。1989年、イギリスはレディングにて学生仲間だったNeilとRachelがスローダイヴを結成。当初はマイ・ブラディ・ヴァレンタインやソニックユースのような音だった。その後ギタリストにChristianが加わった頃からバンドの方向性が、深いリバーブのかかったギターを何層にも重ね合わせた独自の路線を目指す。1990年、Creation Recordsからシングル「slowdive」をリリース。耽美的ともいえる美しいホワイトノイズと、その隙間から流れ出る極上のコーラスハーモニーが合わさったサウンドは各所で大絶賛される。1991年にも2枚のシングルを立て続けにリリースした後、9月に1stアルバム「Just For A Day」をリリース。一躍シューゲイザーを代表するアーティストとして認められる。そのサウンドは、コクトーツインズの持つ美しく冷たく透きとおった音と、マイ・ブラディ・ヴァレンタインの持つ耽美的な光のヴェールに包まれたホワイトノイズとが合わさった、まるで天上の世界が広がるような音空間を形成していた。その後しばらくリリースが途絶える。一説には彼らがサウンドにこだわり追求していった結果、なかなかレコーディングの結果に満足がいかず、試行錯誤を繰り返していたとも言われる。1992年には、最初の3枚のシングルのうちアルバム未収録曲を集めた(シド・バレットのカバー「Golden Hair」は未収録)編集盤「Blue Day」がリリースされたのみで、新曲はいっさい発表されていない。(後に2ndアルバム「Souvlaki」に、1,000枚限定で「Blue Day」との2枚組がリリースされた。)ようやく1993年になってニューシングル「Outside Your Room EP」がリリースされ、続けて2ndアルバム「Souvlaki」がリリースされた。2年振りにリリースされた本作では、アンビエント界の巨匠ブライアン・イーノが参加するなど、前作よりもギターノイズを抑え全体的な音のトーンに透明感が増している。その分Neilのメロディメーカーとしての才能が際立っており、 前作までの耽美的美しさよりも透き通るように美しいサウンドに仕上がっている。しかし、前作でシューゲイザーの一翼を担った彼らの新作はタイミング的には最悪で、当時の世間からは「時代遅れのシューゲイザー」という偏見でしか見てもらえず、まともに評価されることはなかった。それでも同年、全曲新曲のシングル「5 EP」と「5 EP (In Mind Remixes) 」をリリース。なんと全曲打ち込みのアンビエント・エレクトロという内容であった。これまた当時の評価は散々で、折しもチャプターハウスが打ち込み系のサウンドで不評を買ったばかりの状況では、ある意味仕方がないとも言える。翌1994年には、アメリカで「Souvlaki」にボーナストラックとして「5 EP」から数曲が収録された。1994年、オリジナルメンバーのドラムSimonが脱退。周囲からは、スローダイヴは打ち込み系エレクトロに移行するのではと噂されたが、その後1年間まったく活動らしい活動もなく、音楽シーンからは完全に忘れ去られていった。1995年、何の前触れもなくひっそりと3rdアルバム「Pygmalion」リリース。ブリットポップ全盛のイギリスにおいてはまたもや完全に無視され、また同時にデビュー時からのレーベルCreationとも決別する。打ち込み移行も噂されていた彼らであったが、本作では予想を裏切った非常にミニマルな、そしてより一層の静寂さと美しさに満ちた作品であった。 もはや彼らにとってギターはかき鳴らす楽器ではなく、一音一音が空に吸い込まれていくかのごとく奏でられ、メロディーと美しいコーラス以外のすべての雑音を排したそれは、まさに雑念をすべて振り払って到達した光輝く天上世界の音楽であった。結局その後スローダイヴとしての活動は終わり、NeilとRachel、Ianの3人はモハヴィ3を結成。新たなレーベルとしてコクトーツインズなどを擁する4ADへと移る。翌年にはすぐさまアルバム「Ask Me Tomorrow」を発表。スローダイブからの流れを汲みつつサウンドはアコースティックな方向へと進み、その後も2003年までに4枚ものアルバムをリリース。Neilは2002年にはソロアルバも発表するなど、その制作意欲は衰えをみせない。これらの作品からも、Neilの類い希なメロディメーカーとしての才能は発揮されており、シューゲイザーとして不遇の扱いを受けながらも、自らの道を歩み続ける偉大なアーティストとなりつつある。ちなみにNeilは、元スウェードのギタリストであるバーナード・バトラーのソロ作品にも参加しており、日本公演でも訪れている。近年エレクトロな音が一般的になるにつれ、その先駆者としてスローダイブは高く評価され、エレクトロ系アーティストによる2枚組のトリビュート盤がリリースされるに至り、ようやく正当な評価を受けるにようになった。