Shake My Tree

Take Me For A Little While

Pride And Joy

Waiting On You

Take A Look At Yourself

Over Now

Easy Does It

Don't Leave Me This Way

Feeling Hot

Absolution Blues

Whisper A Prayer For The Dying

Coverdale/Page

13 rooms
ヴァデール・ペイジ(英語:Coverdale-Page)は、デイヴィッド・カヴァデールとジミー・ペイジによるプロジェクトであり、唯一発表されたアルバム。当時のペイジとカヴァデールのアーティスト契約先のゲフィン・レコードのA&Rマン、ジョン・カロドナー(アトランティック時代にフォリナー、AC/DCなどを販売促進した)の提案によって持ちかけられたプロジェクトである。ペイジとしてはポール・ロジャースと組んだザ・ファーム (The Firm)以来となる本格的なバンド活動となり、カヴァデールにとってはホワイトスネイクでも伺えたレッド・ツェッペリン色が映えた作品になった。このアルバムが制作される以前、ペイジはロバート・プラントらとレッド・ツェッペリン再結成に向けて意欲的であったが、結局プラントの拒絶により頓挫。その後「デヴィッド・カヴァデールを起用してアルバム制作に突入」の報が入ると、双方のファンは色めき立った。片やペイジはレッド・ツェッペリンほどの巨大な成功や評価を得られない状態が続いており、片やカヴァデールはそのレッド・ツェッペリンと同時代に活躍したディープ・パープルのヴォーカリストであり、その後のホワイトスネイクでは「プラントの猿真似」と揶揄されるようなパフォーマンスが見受けられたため、この両名が伝説のバンドの業績を台無しにするのではないかという危惧を抱いたためである。その一方で70年代No.1バンドのレッド・ツェッペリンを創り上げたペイジとホワイトスネイクでディープ・パープル以上の成功を収めた記憶も新しいカヴァデールとの合体ということで非常に期待されていたことも事実である。ペイジはレッド・ツェッペリン解散後は同じ方法論を踏襲せずにいたがこのアルバムでそれを復活させた。全盛期を彷彿とさせるギタープレイと曲作りを見せ、精彩を取り戻してみせた。良い楽曲がそろい、カヴァデールが渋い喉を聞かせたこの秀逸なアルバムは発売直後には全米5位と健闘し、ミリオンセラーになるものの、その後、チャートから思ったより早く降下してしまう。大規模なワールドツアーを目論んでいたが、期待程の人気が得られなかったこともあり、日本ツアーのみが遂行された。やはりヴォーカルはプラントでレッド・ツェッペリンの再来をと望む声が高まり、ペイジはロバート・プラントとのプロジェクトであるペイジ・プラントの準備をツアー前から進め、日本ツアーを終えると同時にこのプロジェクトは解体。コンサートのできも良く、カヴァデールは、正式のライヴ・ビデオが撮ることができなかったことをひどく悔やんでいる。アルバムはツェッペリン以降のペイジのキャリアでは成功した作品であり、USのRIAAの記録で50万枚、日本で15万枚、UKで6万枚を売った。アルバムからは"Pride and Joy", "Shake My Tree", "Take Me for a Little While", "Take a Look at Yourself" そして "Over Now"がシングル・カットされた。全世界ツアーへの動きとして、まず日本のマーケットに向けての結成のあらすじとして、この二人がジョン・ポール・ジョーンズやジェイソン・ボーナムとのプランを持ちかけたという話があるが、所在不明の話であり、実際には、アルバムにも参加したデニス・カーマッシ、Guy Pratt、Brett Tuggleらがサポート・メンバーによって日本公演のみが行われた。日本公演は追加公演も行われ盛況であった。ペイジはロバート・プラントとのアンプラクド・プロジェクト、カヴァーデイルは自身のホワイトスネイク再稼働へとそれぞれ活動の場を移した。