河合その子
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河合 その子（かわい そのこ、1965年6月20日 - ）は、日本の元歌手。本名・後藤 その子（ごとう そのこ）。旧姓・河合。愛知県知多郡横須賀町（現・東海市）出身。日本福祉大学付属高等学校卒業。おニャン子クラブ会員番号12番。現役当時は渡辺プロダクション→イザワオフィスに所属。そのルックスはいわゆる正統派アイドルの王道をいくものであり、「おニャン子屈指の美形」との呼び声が高い。 * 1983年、CBSソニー主催のオーディション「ティーンズ・ポップ・コンテスト」に参加し、準優勝に選ばれ芸能界入りのきっかけを得る。（ちなみに優勝は沢田玉恵）、ちなみに、このコンテストは楽器演奏を条件としていて、川島だりあや宮原学なども参加し、第2回の優勝者が谷村有美ということからも、アイドル系のオーディションとは、やや趣向が異なっていた。しかしその後はレコード会社対抗の運動会に一度呼ばれた以外は何の音沙汰もなく、高校を卒業後専門学校に進学する。 * すでに就職も内定していたが、「可愛くて歌の上手い人材が欲しい」というTV局の意向に合ったとして1985年4月、フジテレビの新番組『夕やけニャンニャン』のおニャン子クラブのメンバーオーディション・コーナー、「ザ・スカウト アイドルを探せ!」の第1回目に出場し、140点という高得点で合格。この得点は、立見里歌の142点に次ぐ歴代2位の記録であった。同時に合格した内海和子、富川春美らと共に、翌週からおニャン子クラブのメンバーとして活動を開始。つまり、番組には実質的に最初から出演している。 * 同年7月に、ドラマ『スケバン刑事』に悪役としてゲスト出演し、おニャン子クラブのメンバーとしては初のソロ活動を行った。劇中のセリフ「ゲームなんだよ!」は、『夕やけニャンニャン』でもたびたび取り上げられた。おニャン子クラブの活動中にメンバーが出演した様々なドラマの中で、悪役として出演したのは河合だけである。 * 同年9月、CBSソニーより「涙の茉莉花LOVE」で、おニャン子クラブのメンバーから最初のソロデビューを果たし、オリコン週間チャートで、女性歌手としては初のデビュー曲で1位獲得の快挙を達成した。この曲の発表当初はマイクを持って簡単な振り付けで歌っていただけだったが、テレビで歌う機会が増えるにつれて、イントロとエンディングを彼女自身がキーボードで演奏するようになった。 o B面「恋のチャプターA to Z」は、「河合その子 with おニャン子クラブ」名義。バックのメンバーは国生さゆり・名越美香・高井麻巳子・城之内早苗で、デビューイベント等にも随伴した。 * 1986年3月、おニャン子クラブを卒業し、ソロアーティストとしての活動を本格化させる。おニャン子クラブ在籍最後の作品としてリリースした「青いスタスィオン」は、オリコン週間チャートで2週連続1位、年間チャートでも10位に入る大ヒットとなり、河合の代表作となった。 * 卒業後も『夕やけニャンニャン』にコンスタントにゲスト出演し、1986年12月には、当時おニャン子クラブ在籍メンバーであった国生さゆり・城之内早苗・渡辺美奈代・渡辺満里奈等とともにアルバム『Merry X'mas For You』をリリース。 * 元々、シンガーソングライター志向だった河合は、おニャン子クラブ解散記念アルバム『Circle』にて、初めて自ら作曲した作品を発表した。 * 1988年、テレビ出演拒否宣言をしてファンに衝撃を与えた。卒業後もアイドル扱いされた事に反発したという説もある。同年5月に『Colors』というアルバムを発表したが、プロモーション活動はラジオに数回出演した程度で、唯一のテレビ出演は『オールナイトフジ』でのミニライブであった。また、先行リリースのシングル「雨のメモランダム」を最後に、シングルのリリースはなくなり、アルバムのみの活動となった。 * デビュー当初は従来のアイドルを思わせるブリッコ・ボイスによる歌唱が主であったが、徐々に大人っぽい歌い方に変化し「再会のラビリンス」以降はファルセットを駆使した楽曲が増え、さらに後期の楽曲は低音を中心とした楽曲が増えた。また『Colors』には河合本人がプロデューサーとして参加、マスコミへの露出度や売上と反比例するかのように、本人の意向を押し出して、秋元康、後藤次利以外のライターも多く起用、続く『Dancin' In The Light』では4曲を自身で作曲し、曲調もラテン風のものが多くみられるようになっている。 * 1990年、初の全曲自作曲アルバム『Replica』をリリースしたが、これを最後に音楽活動を休止。以降は、稀にテレビ出演はあったものの、あまり出演しなくなった。 * 1994年、作曲家の後藤次利と結婚し、すでに引退していることが報じられた。 * 現在は出身地である愛知県東海市にある実家近くに居を構える専業主婦である。 * また、引退後にも『多重人格探偵サイコ 雨宮一彦の帰還』のBGMを夫の後藤次利が担当した縁で一瞬のカットのみの出演をした。その時の芸名は「龍妃」。あくまで特別出演なので芸能界復帰ではないという。 * おニャン子クラブ在籍時には、メンバーの中でも特に城之内と仲がよく、2003年に城之内が『笑っていいとも』のテレホン・ショッキングに出演した際には花を贈った。しかし、2002年におニャン子クラブが再結成した際には不参加だったほか、過去に数回あった同窓会企画にも、一度も参加はしていない。 * 現役当時の所属レコード会社、ソニー・ミュージックにファンサイトから復刻盤を求める声が何度も届き、同社は河合に直談判。その際本人から未発表曲の存在を知らされ、お蔵入りしていた音源6曲が渡辺音楽出版の倉庫から発見された。そしてその2009年9月の復刻盤発売を機に、19年ぶりに沈黙を破り、「自分がやってきた事が少し幼すぎたりして恥ずかしいと思っていたことも正直ありました」と当時を振り返り、「でも少し前に、昔一緒に仕事をしていたスタッフと再会した瞬間、私は“後藤その子”ではなく、“河合その子”に戻っていました。それもごく自然に…。同じ時間を過ごした皆さんと共有できる思い出があるという素晴らしさに気が付きました。」と、復刻版発売を承諾した経緯を語ると共に、「懐かしい『記憶』が鮮やかな『記録』となったことに心から感謝します」と異例のコメントを、サンケイスポーツ宛てに寄せた。収録曲は『河合その子プレミアム』参照のこと。 * なお、岩井由紀子とともに松田聖子の熱烈なファンである（岩井は渡辺プロでの後輩に当たる）。聖子の結婚式の時には『夕やけニャンニャン』の時間帯に福永恵規とともにリポーターを務めた。